大森駅は、新橋-横浜開通から4年後に開かれ、古い歴史を持っています。
駅周辺には自然発生的に商店街が生まれ、現在も『ミルパ』として、多くの店が並ぶ大森銀座商店街が利用されています。
大森商店街の名店を紹介しましょう。
スーパー方式ではない、昔ながらの対面販売の八百屋さん。
店先には、季節の野菜・果物が並び、旬を感じることができます。
野菜部、果実部があり、4代目が店を取り仕切っています。
自家製漬物(ぬか漬け、冬には白菜漬け、高菜)、夏の茹でとうもろこし、秋の焼き芋など、季節感のある野菜や果物を使った商品の取扱もあります。
商店街をぶらつきながら、対面販売で気の良いおかみさんとおしゃべりしながらお買い物するなんて、なんだかほっこりしてしまいますね。
毎日のお買い物はもちろん、お散歩で焼き芋を買って、おやつに食べるなんてこともできます。
明治34年の創業で、当時干し海苔しかなかった頃に、火鉢で炙った風味豊かな焼き海苔を考案しました。
風味を損なわないために、お茶の缶に入れて販売し、広まったと言われています。
店構えも老舗店らしく、シンプルに海苔を使った商品が、和菓子店のようにショーケースに並び、海苔への愛情が伝わってきます。
中でも、海苔たっぷりのお茶漬けは、多くのファンを持っています。
小袋にお出汁の素やあられなどがたっぷりの海苔と一緒に封入されている、いわゆる“お茶漬けの素”なですが、海苔の質の良さに衝撃を受けること間違いなしです。
角切り海苔が、お湯で緩んで口当たり良くほどけ、一般市販品と比べて海苔の香りが素晴らしいのです。
スーパーで買えるお茶漬けの素と比べると割高ですが(1袋100円くらい)、「良質の海苔がこんなにも美味しいのか!」と気軽に味わえる一品です。
ご進物や手土産用のお取り寄せも人気ですが、地元に暮らせば、ワゴンセールでオトクにゲットできます。
1935年から、一貫して大森銀座で営業を続けている和菓子店です。
戦時中に営業が中断してしまった事もありましたが、地元に愛されて手作りの味を提供してし続けています。
現在、二代目のご夫婦も60代後半になられ、熟練の味に、手土産にした先から問い合わせがくることも多いそうです。
お団子など、歯ごたえと柔らかさの絶妙な食感が命ですし、作りたて当日にいただくのが一番です。
遅めの午前か、午後一番くらいで作りたてをゲットするのも楽しみです。
チェーン店や居酒屋の看板が目立つように感じる『ミルパ』ですが、さすがの老舗が活躍中。
大森ならではのお買い物が楽しめます♪